SU.SU.MU.FFES(ススム・フェス)の前身は、1997年から2006年までの10年間にわたって行われたアマチュア音楽イベント「STEP ON SUSAKI」です。このイベントは、演奏発表機会の少ない須崎市周辺のミュージシャンに、コンサートの場を提供していこうと、須崎市立市民文化会館と地元の音楽愛好家たちが協力して立ち上げました。大ホールでの本格的音響と照明を駆使したコンサートは、近隣では類を見ないもので、ミュージシャンには好評を受け、延べ150組の演奏家がステージに立ち、その中には後にプロデビューを果たした人もいます。
  こうした10年間で、当初の目的は概ね達成されたと考え、ホール形式での『STEP ON SUSAKI』はいったん終了し、2007年からは、「街興し」を意識した、より市内外の人たちに楽しんでもらえる、音楽を核にした野外での「祭り」をつくろうということになりました。市民文化会館にとっては、公立文化施設のアウトリーチ事業という位置づけになります。まず、これまではアマチュア音楽家に限られていた実行委員会への参加を、各商工団体、ボランティア団体、市役所、さらには一般市民に呼びかけ、多くの方々の賛同を得ることができました。そこで組織名を『スサキ・ガ・スキサ・ミュージック・フェスティバル実行委員会(略称ススム・フェス委員会)』とし、新たに活動を始めました。
 第1回・第2回SU.SU.MU.FES会場は、須崎市立市民文化会館第3駐車場特設会場「シーサイド・ステージ」。風光明媚な錦浦湾に面し、時折大型船舶の出入りするロケーションは、観客にたいへん好評で、海の街須崎を強くアピールできたと思っています。
 第3回からは、会場を、より広々とした桐間4号公園へと移しました。この須崎の新たなランドマークで、ゆっくり音楽を楽しみ、地元のお店の食べ物を味わい寛いでもらえる場を創出できた、と思っています。
 また、2011年6月にはチャリティ・ライブを行い、その収益を東日本大震災義援金として寄付しました。
第6回となる今回は、奥四万十博のイベントとしてエントリーしており、「特定非営利活動法人暮らすさき」のフリーマーケットとの共同開催とし、ゲストにプロミュージシャン「リクオ」氏を招聘しましたので、よりにぎやかな地域おこしの「祭り」的空間となればと思います。